髙橋海人 ✕ 梔子色

担任の長い話の途中、 後ろのお喋りになんとなく気を取られていたら ホームルームが終わった。 「紫耀、行こうよぉ~」 人を見た目で判断してはいけないけれど 私とは、気が合わないだろうなと分かる パンツ見えちゃうんじゃないかってくらい 短いスカートの…

平野紫耀 ✕ in the bed

目が覚めたら 知らない無機質な天井。 知らないベッドの上で、 知らないシーツに包まれ、 それを素肌で感じるまでに至った経緯も 「知らない」ことだった。 スプリングが軋む音。 隣に微かな呼吸を感じて ゆっくり視界を左に移す。 カーテンの隙間から陽が差…

永瀬廉 ✕ SEVENTH HEAVEN

「いや、永遠の永で、永瀬です。」 研修者のところにボールペンで「長瀬」と書く 「先輩」で「教育係」っていう彼女。 「え!うそ、」と 俺の首にぶら下がっている社員証の名前を確認して 「ごめん、」って慌てて手を合わせて謝る。 「可愛いっすね、」って…

永瀬廉 ✕ 片想い ⑬

「明日は8時に迎えに来るからね、」 「へい、お疲れーっす」 業務的なやり取りの後 頭に乗っけただけのキャップを深く被り直し ギリ視界を確保する程度にマスクをあげて マンションの前で 事務所の送迎車から降りた。 ドラマの撮影と映画の撮影 新曲のプロモ…

永瀬廉 ✕ 片想い ⑫

西原に誘われて、 正直、乗り気な訳では無かったけど 失恋の痛手って、新しい恋でしか埋まらんって気付いた。 だけど、 全然つまらん。 彼女に開けられた穴は 思ったよりも広くて深く 彼女以外に埋められる女なんておらんことを 思い知らされるだけやった。 …

永瀬廉 ✕ 片想い ⑪

「よぉ、」 いつかのあの日と同じように お風呂あがりですっぴんの私に いつかのあの日と同じように グレーのスウェット姿の廉が話しかけてきた。 いつかのあの日と同じように いつものコンビニの雑誌コーナーで。 あの事故から 何事も無かったように廉に会…

髙橋海人 ✕ 生活 (仮)

出会った頃、こんなに大切に想うなんて 少しも思わなくて、いや、少しは思ってたかな 君は、知らないだろう まだ、君に恋に落ちるまえの僕を。 僕は、知ってる。 まだ、僕を好きになるまえの君を。 だから、君は僕に敵わないよ。 僕が、君を見つけたあの日か…

永瀬廉 ✕ 片想い ⑩

平野君と居ると、楽しい。 平野君の前で、「女の子」で 居ようとする自分も嫌いじゃない。 待ち合わせ場所は、 平野君の都合で待つようなことがあっても 退屈しないところを選んでくれるところとか 平野君の車の助手席に乗り込む時は、 必ず降りてきてドアを…

永瀬廉 ✕ 片想い ⑨

風呂上がりで、 濡れたままの髪にタオルを被せて、 テーブルの上の煙草の箱に手を伸ばせば、 くしゃりと形を変えて潰れた。 頭ん中では、最後の一本がある前提だったのに 予想を裏切られて溜まるストレス。 全部全部、空箱と一緒に ゴミ箱に捨ててしまいたく…

永瀬廉 ✕ 片想い ⑧

あれから、何十回に一回くらいの割合で コンビニで会うこともあったけど 「友達」の境界線は壊すことは愚か 越えようとも思わなかった。 友達、やから そう、言い聞かせて。 「お、」 俺がレジを済ませて店を出ようと 身体を出入口に向けた時 もう22時を過ぎ…

永瀬廉 ✕ 片想い ⑦

「あ゛ー、しんど………」 独りの部屋で止まらぬ咳に次いで 弱音を吐く度に 38度の身体が、心身ともに悲鳴をあげる。 瞼を覆うように左腕を乗っけて、溜息。 早まったなぁ、 我ながら間違えたよなぁ、 そんなどうにもならない 過去を悔やんでは 何故か会わない…

永瀬廉 ✕ 片想い ⑥

彼女を家の前まで送り届けた、あの夜。 彼女の住むマンションは、 本当に俺のマンションから徒歩圏内で。 ゆっくり、それはゆっくり歩いても 10分も隣には居られなかった。 「ありがと、じゃあ…」そう言って マンションに入っていく彼女の背中を 俺の目線だ…

永瀬廉 ✕ 片想い ⑤

認めてしまえば、 楽になると思ってたのに 全然そんなことなくて 「好き」と自覚した途端、 認めた途端、その感情はさらに 俺を深いところで苦しめた。 「しょお、今日ご飯食べに行かない〜?」 「あ、ごめん、今日無理」 海人の誘いに喰い気味に断りを入れ…

永瀬廉 ✕ 片想い ④

その日は、楽屋で紫耀が携帯電話を 片手にしてる姿が視界に入るだけで 言いようのない感情が何度も俺を襲った。 あの後、2人がどんな時間を過ごしたのか なんて、考えても思い浮かぶのは 俺がどんな手を使っても引き出せなかった 彼女の恥ずかしそうに、 で…

永瀬廉 ✕ 片想い ③

時間が経てば、経つほど 「友達」にもなれない気がした。 仕事が早く終わって、 移動車の中で彼女にLINEしようと 携帯電話を取り出して 彼女の連絡先を知らない事に気付いた。 斜め前に座る紫耀に聞けば、 秒で解決するんやろうけど 経緯を話すのは、だるい…

永瀬廉 ✕ 片想い ②

鍵と財布と携帯電話を グレーのスウェットのポケットに突っ込んで 素足にサンダルで引きずるように歩いて 「あ、」 家が近いということは、俺の生活の圏内に彼女が居るということ。 コンビニで顔を合わすことだって有り得ないことじゃない。 合コンの時から…

永瀬廉 ✕ 片想い ①

金曜日の夜ということもあって どこか解放感故に騒がしい居酒屋。 仕事終わりに合流した俺たちが 襖を開けると、一斉に複数の視線がこちらに向けられて 「遅ぇーよ。この人気者が。」と男友達の声。 そんな弄りを適当に聞き流して まとまって開けられたスペ…

髙橋海人 ✕ 許されない恋だった④

「もしもーし、どした?」 電話の向こうの柔らかい関西弁。 「‥‥廉くん、」 「ん、その感じ・・・また、ホテル行ってたんか」 「んーん・・・家、」 「おーん・・・いえ?家?はぁ?」 「・・・・・・私、何やってんのかなぁ、」 「知らんよ(笑)てか‥‥何しに行ったん、嫁お…

髙橋海人 ✕ 許されない恋だった ③

「・・・・・・海人くんは、廉くんの友達だし。」 「廉とか・・・・そーいうの抜きで考えらない?」 「・・・・・・・弟みたいにしか思えないかも・・・、」 それは、世間が俺に抱くイメージのまま。 「・・・・それに、」 彼女の言葉に項垂れるように俯いた…

永瀬廉 ✕ 遠距離彼女 Episode 13

最近ハマってる携帯電話のゲームアプリ。 自己記録を更新することなく、 表示されるゲームオーバーの画面に 小さく溜息を吐いて、親指は電源を落とす。 「、なぁ・・・・」 雑誌を読んでいる彼女の肩に 頭を乗せて、ぐぐーっともたれかかる。 「んー・・・?…

平野紫耀 ✕ 年上彼女 Episode 14

目が覚めると、 そこに昨晩重なり合った温もりは無くて 勢いのままに脱ぎ捨てたTシャツは 枕元に、丁寧に畳まれていた。 彼女の右足の重みでベッドが沈んだ瞬間に 投げ捨てたはずの携帯電話は ヘッドボードに置かれ、 ご丁寧に充電器が繋がっている。 携帯電…

岸優太 ✕ 幼馴染 Episode 20

「………ちょ、ちょ、っと、なに」 「なに、って…………その……わかんじゃん」 何故か俺に背を向けるようにして ベッドに入って来た彼女を 背中から抱きしめて 彼女がピクッと肩をあげて 振り返る。 その流れで、始めようとしていたのは どうやら俺だけ、だったらし…

髙橋海人 ✕ 許されない恋だった②

「で、どーやったん?」 歌番組の収録前の楽屋。 昨夜の出来事に悪びれる様子もない廉。 「、なにが?」 聞かれていることは、分かっていても 素直に答えるのは、なんか癪だった。 「わかってるやろ、何もったいぶってんねん。」 「‥‥別になんもないよ、」 …

髙橋海人 ✕ 許されない恋だった ①

「他人のものを奪ってはいけません」 俺が、まだこの世界に入る ずっと前からママに教えられてきたこと。 髙橋家の長男で末っ子。 友達が持ってるおもちゃは、 どれもキラキラと輝いて見えて 俺は、それを片っ端から欲しがった。 2歳上の姉は、俺が泣いて強…

平野紫耀 ✕ 1月29日 

今日、またひとつ大人になったという彼は 薄暗いオレンジの照明の中で お品書き越しに私をジーッと見つめて、 何かを言いたげにしている。 「……なに?」 「や、……なんか、 今日いつもと感じ違くない?」 テーブルの下を覗き込んで 足元からスーッと持ち上げ…

平野紫耀 ✕ 1月28日

「おかえりなさい、 これ、よかったらふたりで食べて」 仕事帰りにマンションのエレベーターに 乗り込む間際に私を呼び止めたのは マンションの管理人の前島さんで スーパーでお買い得だったのよ、と レジ袋いっぱいに入ったみかんを渡される。 ありがとうご…

平野紫耀 ✕ 1月27日

「むかつく」 しょーくんから、そんなLINEが届いていた事に 気付いたのは、会社を出る5分前 月末迫る今日は、携帯電話を 確認する暇もない程、忙しかった 突然送られてきたクレームに 皆目検討がつかない私は クエスチョンマークを浮かべる ウサギのスタンプ…

永瀬廉 ✕ 遠距離彼女 Episode 12

今日は、朝から何をしても うまく行かなくて 起床時間をセットしたはずの 携帯電話のアラームが 何故か時間になっても鳴らなくて寝坊するし 昨晩、廉に 「朝は白米と味噌汁が食べたい」って お願いされて予約したはずの炊飯器は、 炊飯ボタンを押し忘れて、…

岸優太 ✕ 幼馴染 Episode 19

コトン・・・・ いちごが入ったガラスのボウルが ローテーブルの上に置かれる 「どーぞ」 舞台もあるし、風邪引かないようにって 食後のデザート用に、彼女が買って来てくれた いちごに手を伸ばす 「どう?」 「うん、甘くて美味しい、」 俺の感想を聞いて、…

平野紫耀 ✕ 呼び出し

冷蔵庫から取り出した缶ビールの プルタブを開けて、 乾いた喉に流し込む 「、はぁ……」 お風呂上がりで 素肌に冷たい空気が当たって 呼吸している感覚が心地良い ♩~ 【着信 しょーくん】 ディスプレイに表示される その名前に一瞬にして、動きが止まる 出る…